Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あんじゅうこん

安重根

谷 譲次

Leggi 安重根 (あんじゅうこん) di 谷 譲次 (たにじょうじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.548 caratteri · 100 schermate

Aozora Bunko

安重根 (ぎょっとして)どうしてわかる。

張首明 どうしてって、言葉の調子でわかりまさあ。

安重根 そうですよ。鎮南浦の安重根というんです。

張首明 ここの新聞社の社長さんも鎮南浦の方ですね。李剛先生っていう、御存じですか。

と表てに気を配る。戸外に、そっと金学甫が案内して、日本人のスパイが来ている。背広服、紳士体の男。安重根は張首明の様子でそれと気づき、何気なく装う。お光が正面の戸を細目に開けて覗いている。

スパイ (はいって来る)こんちわ。空いてるかね?

安重根 (大声に)そうだ。その李先生に伝言を頼もう――。

スパイ ここへ坐るかな。

空き椅子に腰を下ろす。

張首明 どうぞ――。(奥へどなる)金公! 何してやがるんだろうな。お客さまだぞ。

金学甫が裏から廻って出て来る。安重根は続けている。

安重根 (なかばスパイに)たいした用じゃあないよ。ただ李って人はよく知らないでね、一つ僕を君の友達ということにして、紹介する意味で言っておいてもらいたいんだが――。

スパイは金学甫と談笑しながら、安重根の言葉に聞耳を立てている。

3

同じくウラジオストック。鶏林理髪店付近の場末の民家屋根裏、朝鮮字新聞「大東共報」