Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ほうせきしょう
宝石商
小川 未明
Leggi 宝石商 (ほうせきしょう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5265 caratteri · 11 schermate
そのとき、彼は、かすかに、前方にあたって、ちらちらと燈火のひらめくのをながめたのであります。いままで、がっかりとして人心地のなかった彼は勇んで飛びあがりました。ああ、これこそ神さまのお助けだと思って、その火影をただ一つの頼りに、前へ前へと歩き出したのでありました。
宝石商は、やっとその燈火のさしてくるところにたどり着きました。それはみすぼらしい小舎でありました。中へ入って助けを乞いますと、小舎の中には、おばあさんと娘が二人きりで、いろりに火をたいて、そのそばで仕事をしていたのであります。
宝石商は、自分は旅のもので野原の中で道を迷ってしまって、やっとの思いでここまできたのであるが、一夜泊めてもらいたいと頼みました。
おばあさんと、娘は、それはお気の毒なことだといって、宝石商をいたわり、火をどんどんとたいて凍えた体を暖めてやり、また、おかゆなどを造って食べさしてくれました。
「私どもは貧乏で、お客さまにおきせする夜具もふとんもないのでございますが、せがれが猟師なもので、今夜は、どこか山の小舎で泊まりますから、どうぞそのふとんの中へ入ってお休みくださいまし。