Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
Leggi 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.259 caratteri · 222 schermate
はしたのである。この点、前掲のにせの官員小僧や蝙蝠小僧が盗犯防止のリーフレットを売ったのとやや似ている、がもちろんその前身とて同じく下関無宿といったような遊侠無頼の徒だったのにちがいない。白昼、そのへんの大道で、でんすけ賭博とやらが堂々と横行している今日この頃もまたバカントラ第二世は颯爽と都下の高座へ君臨して、よろしくいんちき賽の秘密など曝露してくれてもいいのではなからうか。
針金渡りやピストル強盗の一人芝居をして自由党壮士くずれ脱獄囚と自称した、矯躯の奇人日本太郎とくると、もはや大正寄席風物詩中の登場人物だから私にもたいへんハッキリとした記憶がある。何の因果か太郎、元来、蛇が好きで、いつもニョロニョロ生きたのを楽屋へ携帯、一夜、どこかの寄席でこれが客席へ這い出したので、たちまちに女子供は阿鼻叫喚。もっとも花のお江戸の真ん中の寄席で、いきなり蛇に這い出されては、女子供ならずともたいてい悲鳴をあげるだろう。
私はこの日本太郎の、げてもの味感が何ともありがたくなつかしくて、先年その回想の一文を説稿、限定版随筆集『寄席囃子』中へ収めたら、さっそく長谷川伸先生からお手紙を給わり、日本太郎の針金渡りは猿猴栄次のイミテーションであると教えていただいた。