Classici giapponesi con furigana
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てらだとらひこのついそう
寺田寅彦の追想
中谷 宇吉郎
Leggi 寺田寅彦の追想 (てらだとらひこのついそう) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.683 caratteri · 40 schermate
の「止」に代えて「百」、第3水準1-14-57)月あたりでコーヒーをのんでゆっくりして帰って来られた。そして僕は三時間労働説なんだとにやにやしておられたものであった。本当の意味での精神労働を毎日三時間やって、それを年中続けるということは、如何に困難なことであり、そしてそれが如何に偉大な業績を生むかということを、先生は実例で示されたわけである。朝から晩まで忙しい忙しいと走り廻っている大学教授で、一日平均したら一日一時間も本当の勉強はしていない人が案外多いようである。
こういうふうに、先生の精神活動が最高潮に達して来ると、大学で官吏としてのつとめ、特に同僚たちとの間の気づかいというものが、先生にはだんだん耐えられない負担となって来た。この二、三年のうちに、佐野先生が死なれ、長岡先生が停年で止められ、田丸先生も第一線を退かれ、大学は新しい陣容で再出発しなければならないことになった。しかしその新しい大学の雰囲気も、先生の趣味には合わなかったようであった。大学を止めたいということも、二、三度洩らされたことがあった。初めは冗談のつもりで聞いていたが、そのうちに「僕は今度いよいよ決心をして大学を止めるよ。