Classici giapponesi con furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Leggi 将来の日本 (しょうらいのにほん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.399 caratteri · 240 schermate
のために祝せざるべからざるところなり。
しかして今日においてはかの兵備なるものはひとり生産を保護するの必要品にとどまらず、また生産機関の勢力を天下に広告するの驕奢品たるがごときの状あるは、実に吾人がもっとも奇異の現象なりとして観察するところのものなり。たとえばかの徳川時代、天下泰平烽火を見ず、寸鉄を用いざるのときにおいてはかの戦国の時代において必要品なる刀剣は一変して驕奢品となり、かの貴紳豪客が正宗の太刀、兼定の短刀、その鍔といいその小柄といい黄金を装い宝玉を鏤め、意気揚々として市中を横行するのときにおいては、道傍の人たれもあっぱれ貴人なりと指さし語るを見てみずから得意となすがごとく、今日欧州諸国においてもクルップ砲といい、アームストロングといい、甲鉄艦といい、水雷火船といい、ただ一種国光を耀かすの装飾にして、「わが国はかくのごときの軍備あるぞ」と他国に誇示するに過ぎず。要するにその戦争なるものは多くは軍備の戦争にして、それいまだ実際に戦端を開かずしてその勝敗を決するの状あるがごときはなんぞや。他なし。これただ富の多少をもってその勝敗を決するものにあらずしてなんぞや。