Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate

Aozora Bunko

「エーその」

ピシーリ――。ア、いけない、ちょいと安心したらまたすぐいっちまったい。

「これが横丁の凸ぼこ隠居のところへ参りますとエーお噺らしい」

ピシーリ。

「ことにエーエー」

ピシ、ピシーリ。

「なりますようで、隠居『エーどうしたい熊さん』」

ピシーリ。

「熊『エーごめん下さいエー、そのエー』」

ピシピシピシーリ。

……仕様がない、こう「エー」ばかりじゃ。しどろもどろの大汗でやっと噺のすんだあと、

「ごらんよ周りを」

師匠にいわれて振り返ったら、白黒碁石が雨とみだれてそのドまん中にかしこまっている自分の姿は、その昔国芳師匠が酔い書きにした碁盤忠信召捕の武者絵もかくやの体落だった。

「……」

さすがにてれて小圓太はしばらく悧巧そうな目を無駄にパチパチ動かしていた。

「てれることはないだろう、それだけお前さんエーをおいいだったんだ」

「マ、まさか」

「まさかじゃない、ほんとうだよ、マ、いくついったか勘定しておみ」

急いで碁石を拾い集めた。そうしてあらためて数えてみた。たら、六十三――!

「うへッ」

完全にダーッとなってしまった。

あくる日からめっきり小圓太の「エー」