Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
そうしてどこの寄席でもとりあえず菓子折の礼には翌月小圓太を二つ目として宵の浅いところへ、また師匠の圓生には中入りを、せいぜいこれだけの返礼しか報いられなかった。
「バ、馬鹿にしてやがる」
不平で不平で圓生はたまらなかった。
「オイ何だってうちの小圓太、真打にしてやってくれないんだ」
とうとうある晩、やってきた杉大門の主人をつかまえて、初松魚の銀作りを肴に冷酒やりながら猫足の膳を挟んで圓生はいいだした。
「冗談いうねえ師匠。なぜ三つ目にしねえてえなら如何ようとも御相談に乗りましょう。だが、いきなり二つ目から真打へ。そんな品川の次がすぐ大井川だなんて飛双六じゃ、てんきり話にならねえね」
酒焼けのした顔の刀痕を動かして杉大門は鼻で笑った。
「そ、そりゃ分る。そりゃもっともだ」
「ならお前、そんな無理を承知の話を……」
「しかし、しかしだ杉大門」
「しかしも西もねえ」
「まあさ聞いてくれひと言だけ。というのがあいつ、お前さんも知ってのきのうきょうの二つ目じゃない、親父の圓太郎のところで我流じゃあるが七つから十四まで、多少とも高座のお湯の味も知っている。そいつが二年ばかり廃めてて返り咲き、今度はみっちりこの俺が仕込んだんだ、出来星の二つ目とは違うってこと、俺の自惚じゃないはずだ」