Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
「どうでしょう師匠、この名前」
翌朝すぐ小圓太は小さな紙切れを持ってきて、師匠の前にひろげた。
「…………」
取り上げてみると、圓朝とハッキリした字で書かれてあった。
「ウ、いいだろう」
しばらくジーッと眺めていた師匠がやがて大きくひとつ肯いて、
「圓朝――圓朝はいい。爽々しくていい名前だし、ドッシリともまたしているし。ウム、よかろうお定め、これに」
……かくてその日から小圓太は圓朝と名を改めた。
三遊亭圓朝――。
でも圓朝と名は変えたけれど、やっぱり二つ目以上の何物でもなかった。賞めてくれるのは師匠一人で、仲間も席亭も白い歯ひとつ見せてくれるでなかった、時にはあんなに師匠の賞めてくれてるのはあれもお世辞じゃないかと疑われたほど。
それには二つ目という境遇、ハッキリと前座よりは苦しかった。骨が折れた。身分こそ低く、身体こそ忙しいが前座のほうが定まったお給金が貰えた。つきあいもなかった。給金の貰えない者はその代り師匠の内弟子だから、必要に応じたものはみんな師匠が面倒を見てくれた。
ところが二つ目となるとそうはいかない。
出る席はせいぜい一軒か二軒で、それも半チクな寄席ばかり、従って収入はない。