Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate

Aozora Bunko

もちろんこのような男ゆえ金兵衛には末始終なんの祟りもなく末安楽となるのではあるが、それにしてもいくら金兵衛が善人でも主人治右衛門がそうでなかったら、そのとき六十金を支払って易々と安次郎をかかえはしまい。また主人が嫌がるのを説き付けるだけの勢力ある金兵衛なら、この血も涙もある男の、到底糊貼り衣裳なんかは売りはしまい。立派な暖簾の手前にかけてもそんなまやかしを売ることなど、させなかったはずである。これは圓朝にも似合わない不用意であり、失敗とおもう。むしろ強慾島伝のほうを古着屋にしてそこから悲劇を発生せしめ、死霊をして祟りに祟らせてやりたかった(だのに島伝は始めだけで全然終末まで顔をださない)。

また一家の祟りに端を発して養子夫婦が逐いだされたり、殺人があったり、仇討ちがあったりという風に所謂お家騒動に仕立てられているが、かりに島伝へ祟るとしてももっとその一家の一人一人へ祟っていく凄惨さを中心に掘り下げていったなら、よほどおもしろくはなりはしなかっただろうか。つまり私は作者自らも謂っているところの「江島屋騒動」でなく、あくまで「江島屋怪談」でありたかった。