Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
おかげで真与太郎はすぐ安々と眠ってしまうが、翌朝、重信に南蔵院へ絵を描きにきてと頼みにきた原町の酒屋万屋新兵衛と宿の廊下でパッタリ出会い、いろいろ話し合ってみるといずくんぞしらん昨夜乳を恵んでくれたはこの新兵衛のお神さんであったとは――。ここらの偶然さは少しも不自然でなく、むしろ重信の霊に叱られた直後のこの奇遇だけに、真与太郎のためはやこの亡魂の加護あるかと、慄然とさえさせられるのである。
話は前後するが磯貝浪江が重信の家へ入夫しようとするくだりで、何にもしらないで浪江にたのまれ、おきせに再縁をすすめにくる地紙売の竹六が、磯貝様はどうだと訊くと「まさかあのお人を」とおきせが否定するのでオヤこの分なら脈があるなと心でおもう言葉も巧い。ほんのこれだけの会話の中にじつにいろいろさまざまの複雑な意味を持たせている圓朝に、よほど私たちは学ばなければならないとおもう。
一方故郷の武州赤塚村へ立ち戻った正介は、細々と真与太郎育てているのであるが、最後に真与太郎五歳にして磯貝浪江を討つに至る段取りも心理的にいささかの無理がなく、およそ自然である。
七月十二日迎え火を焚きながらすっかり聞き分けのない田舎っ子になってしまっている真与太郎へ、「お前も今年は五つだから、少しは物心もつく時分だが」