Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
してあるのだと喜び、冷たくなっている宗悦の顔へ触ると、これは宿下がりの御殿女中の荷物で「御殿の狂言の衣裳の上に坊主の髢が載ってるんだ」とまた喜ぶ。ところがさらにキュッと手で押さえ付けるとグニャッと斬り口へ触ったから、ワーッと戸を蹴返して二人は表へ逃げだしてしまう。騒ぎに目をさました長屋の人たちが一人一人、戸のはずれている真っ暗がりの家の中へ入っていって籠の中へ手を突っ込んでは「フワッ、お長屋の衆」と悲鳴を上げる。また次のが入っては「フワッ、お長屋の」を繰り返す。何といってもここは故人圓右の独擅場で、無気味な中にもこみ上げてくる何ともいえないその可笑しさ。そうそうそういえばおもいだす雪ふるその朝、葛籠の棄ててある自身番の前ちかく、しきりに歯を磨いている若者が通りかかった友だちから近所の根津のことだろう、「大分お前このごろ繰り込んでもてるてえじゃねえか」とからかわれ、「ナ何、……そ、それほどじゃねえや」と脂下がりながらまた楊枝をモグモグさせてしまう塩梅、無類だった(圓朝全集のにはこの仕出し登場していない。圓右独自の演出だろうか)。それにはその時分、この「フワッお長屋の衆」