Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate

Aozora Bunko

……では今度こそ次郎吉は辛抱したのだろうか、母親の喜ぶように。

否――否――どういたしまして――。

親方恐しさの、ただジーッと辛抱しているより他に手がなくて、不本意ながら住み付いていたばかりなのだ。そのほかの何がどうあるものだろう。

日ごろ人情噺や講釈で聴いている侠気な江戸っ子の肴屋気質は随分嬉しいものとして、イザ現実にこういう人にぶつかってみるとやっぱり生粋の芸人暮らしとはてんからくい違うものがあった。講釈で大好きなあの一心太助も実録ではしょせんがこうか、宵越の金持たぬが自慢の江戸っ子の肴屋さんとはいえ、心の奥のまた奥では儲かる、儲からないを大専とする人たち、つまりいってみればハッキリとした「商人」だった。

こちらは元々芸が好きなればこそなった芸人でいい呼吸にその芸がやれ、そこにいるだけのお客様がドーッと喜んでくれたら、その嬉しさは天にも上るもの以上で、あべこべにこっちの懐中からいくらか出してバラまいてやったとて毫末も差し支えないというような嬉しい気ッ風が骨身にまで侵み込んでしまっている次郎吉のようなものにとって、この儲かるとか、儲からないとかということは自分にとっては全くあまりにも風馬牛過ぎる「世界」