Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうしょうしげもとのはは

少将滋幹の母

谷崎 潤一郎

Leggi 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 83.234 caratteri · 160 schermate

Aozora Bunko

と呼ぶようになった。気の弱い国経はそんな有様を見ながらどうすることも出来ず、今昔物語の叙述に従えば、「妬く悔しく悲しく恋しく、人目には我が心としたる事のやうに思はせて、心のうちにはわりなく恋しく」思いつゝ遣る瀬ない日を送ったのであるが、平中はなおあきらめ切れず、大胆にも今は左大臣の妻である人に、隙があったら密かに云い寄ろうとしたのであった。後撰集巻十一恋三の部に、「大納言国経朝臣の家に侍りける女に、いと忍びて語らひ侍りて行末まで契りける比、此の女俄かに贈太政大臣(時平)に迎へられて渡り侍りにければ、文だにも通はす方なくなりにければ、かの女の子の五つばかりなる、本院の西の対に遊び歩きけるを呼び寄せて、母に見せ奉れとて腕に書きつけ侍りける。平定文」として、

昔せしわがかねごとの悲しきは

いかに契りし名残なるらん

と云う歌が載っているのは、その何よりの證拠であるが、この歌のあとに又、「返し、読人しらず」として次のような歌が見えるのは注目に値いする。―――

うつゝにて誰ちぎりけん定めなき

夢路にまよふ我は我かは

時平は国経や平中とのいきさつがあるので、新夫人の身辺を油断なく見張らせ、めったな人は寄せつけぬように用心したであろうことは想像に難くないのであるが、平中はいかにかして警戒の目をくゞり、幼童を手馴ずけて歌の取次をさせる