Classici giapponesi con furigana
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しょうねんのひにけい
少年の日二景
小川 未明
Leggi 少年の日二景 (しょうねんのひにけい) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3786 caratteri · 8 schermate
と、お母さんが、おっしゃいました。
「ほんとう?」
勇ちゃんは、へびがくるのを防げると知って安心しました。
翌朝、ほたるかごを見ると、一ぴきだけ、生きて光っているだけで、あとの四ひきは、死んでいました。勇ちゃんは顔の赤い色が失せてしまった、死んだほたるを見て悲しくなりました。そして、残ったほたるのために新しい草を代えてやりました。日中は暑かったので、草の蔭へ入れてやりました。晩方になると、その一ぴきもだいぶ弱っていたのです。
「やはりほたるは、だめなのかなあ。」と、勇ちゃんは思いました。生き残った一ぴきをどうしたらいいかとお母さんに相談しました。
「池のほとりへ放しておやり。」
「お母さん、それがいいですね。」
勇ちゃんは、ほたるをかごから出して、池のあたりの草の葉に止めてやりました。ほたるは、いまさらのように大きな強い光を出しました。ちょうど遠くの清らかな空に光る、お星さまのようでした。このとき、それはじつに意外のでき事でした。
ぱくりと音がしたかと思うと、やみの裡から出たかえるが、そのほたるを一のみにしてしまったのです。
勇ちゃんは、しばらく、悲しさも、腹立たしさも忘れてしまいました。