Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate
なにしろ、おそろしいでき事だった。
町まで使いにいって、ちょうど山塞の近くへもどってきた一味の一人が、ふと目をあげたとき、妙なものを見つけた。身体をぐるぐる巻きにされた一人の人間が、崖から横にでている電柱のような長い棒の先から吊り下げられ、ぶらんぶらんと揺れているのであった。
「うわッ、あぶねえ」
その使いの者は、仙場の甲二郎という男であったが、彼はびっくりして胆をひやし、その場へどすんと尻餅をついたくらいだ。見ていると、ますます人間は揺れ、今にもロープが棒の端からとけ、吊り下げられている奴は崖下へまっさかさまに落ちていきそうだ。甲二郎は、気が落ちつくのを待って立ち上ると、こんどは駆け足でもって、山塞へとびこんだ。そしてこの変事を知らせたのである。もちろん、棒の先に吊り下げられて、ぶらんぶらんしていた人間は、机博士にちがいなかった。猫女の姿は、どこにも見えない。
甲二郎の知らせで、さっきから机博士の行方を探していた団員たちは、それというので、山塞からとびだして、崖の上を見上げた。
「うわははは、たいへんだ。見ちゃおれん」
「たしかに机博士だ。早く下へ網を張れ」