Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate

Aozora Bunko

「わかりました。お父さん。ぼくたちは決して、お父さんに御心配をかけるようなことはしません」

春木少年が一同を代表して断言すると、小玉氏はにこにこ笑って、

「よしよし。それじゃ、今夜から監視をはじめるのだろうが、君たち、飯はまだだろ。それじゃ、前祝いに夕飯を御馳走しよう」

と、親切な小玉氏は、五少年をひきつれて、近所の中華料理店へいって夕飯をふるまった。

「それじゃ、君たちの成功をいのるよ。しかし、くれぐれもいっとくが、自分たちがまだ子供であることを忘れちゃいかんよ」小玉氏から激励と忠告をうけて、中華料理店のまえでわかれた五少年が、すでに日の暮れた路を、ビルディングのほうへかえってくると、そのとき、万国骨董商のなかからとびだしてきた婦人があった。

「あっ、あれは立花先生じゃないか」春木少年がいちはやく、先生のすがたを見附けて注意すると、

「そうだ、そうだ。立花先生だ。先生は、なんの用があって、こんなところへきたんやろ」

牛丸平太郎も不思議そうな顔をしている。小玉、横光、田畑の三少年もギックリとしたような顔を見合せた。しかし、幸い立花先生は気がつかなかったらしく、男のような足どりで、スタッスタッと黄昏の闇のなかに姿を消した。