Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate

Aozora Bunko

この塔こそはヘクザ館の名物で、山岳地帯にそびえる古塔は、森林のなかに屹立して、十里四方から望見されるという。

「おお、なるほど、これはよい見晴しですな」

塔のてっぺんにのぼったとき、老教授に扮した戸倉老人は、眼下を見下ろし、思わず感嘆の呟きをもらした。

いかにもそれは、世にも見事な眺めであった。東を見れば、大阪湾をへだてて紀伊半島が、西を見れば海峡をへだてて四国の山々、更に瀬戸内海にうかぶ島々が、手にとるように見渡せるのである。

「はい、ここはヘクザ館の内部でも、一番聖なる場所としてあります。されば、初代院長様の聖骨も、この塔のなかにおさめてあるのでございます。あれ、ごらんなさいませ。あの壇のうえにおさめてあるのが、その聖骨の壺でございます」

と、見れば円型をなした室内の正面には、大きな十字架をかけた翕があり、その翕のまえには、聖壇がつくってあり、その聖壇のうえに黄金の壺がおいてある。そして、その黄金の壺の左右には、これまた黄金でつくった二匹の鰐魚が、あたかも聖骨を守るがごとく、うずくまっているのである。

戸倉老人はそれをみると、ふと、黄金メダルの半ペラに書かれた文字を思いだした。