Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate

Aozora Bunko

こいつはな、暗闇でも眼が見えるのだ、そして、男より力が強く、人を殺すことなど、屁とも思っていないのだ」

「お父さん、何をぐずぐずいってるのよ。それより早く、鰐魚をのけて、二つの穴に黄金メダルを入れなさいよ」

ああ、恐るべき立花カツミ。彼女は机博士が針鼠のようになって死ぬのを見ても、平然として眉ひとつ動かさなかったのだ。

「よし、よし、おい、木戸、仙場甲二郎、その壇のうえにある鰐魚を二つとものけてみろ。ああ、のけたか、のけたらそこに、穴が二つあるはずだが、どうだ」

「はい、首領、ございます、ございます」

「ふむ、あるか、それではな、このメダルをひとつずつ入れてみろ。右の穴には右の半ペラ、左の穴には左の半ペラ……入れたか、よし、それじゃアな。おれが号令をかけるから、それといっしょにぐっと押してみるんだぞ、一イ……二イ……三!」

そのとたん、轟然たる音響が、ヘクザ館の塔をつらぬいて、暗い夜空につっ走った。カーテンのかげにかくれていた一行七人は、一瞬、足下が水にうかぶ木の葉のようにゆれるのをかんじたが、つぎの瞬間、こわごわカーテンのかげから顔をだしてみると、こはそもいかに、木戸も仙場甲二郎も、小男も猫女も立花カツミ先生も、さてまた、針鼠のようになって死んだ机博士も、みんなみんな影も形もなくなっているではないか。