Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Leggi 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.286 caratteri · 221 schermate

Aozora Bunko

キヨシ君。すまんがわしをもう一度、うつ向けにしておくれ」

春木少年は、老人のいうとおりにした。

「キヨシ君。わしがいいというまで、ちょっと横を向いていておくれ」

老人は、へんなことをいった。しかし少年は、いわれるとおりにした。

老人は、ふるえる手を、自分の目のところへ持っていった。それから彼は、指先で右の目のところをもんでいた。そのうちに、老人の指先には、白い球がつまみあげられていた。卵大ではあるが、卵ではなく、一方に黒い斑点がついていた。

義眼であった。老人の右の目にはいっていた入れ目であった。

「さ。これをキヨシ君に進呈する」

老人は、気味のわるい贈物を、春木少年の方へさしだした。

なんということであろう。老人は気が変になったのであろうか。

春木少年は、まさか義眼とも思わず、それを卵か石かと思って受取った。

もらった義眼

「これは何ですか。これはどんな値打のあるものですか」

少年は、老人の義眼を、手のひらの上でころがしてみながら、不審がった。

そのとき滝のひびきの中に、別の物音がはいって来た。ぶーンと、機械的な音であった。春木少年はまだ気がついていなかったが、老人の方が気がついて、びっくりした。