Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
しかし彼らもなかなか狡猾で、僕にその住家の位置を見つけられないようにと思ったのか、用もない道をぐるぐるまわったらしく、およそ一時間も過ぎたと思う頃、自動車が止まりました。眼かくしされているので、もとよりどこをどう通ったか分かりません。また、自動車の到着したところがどんな風な場所か分かりませんでした。
僕は彼らの一人に背負われて、その住家に連れこまれ、やがて二階の一室に入れられてはじめて、猿轡と眼かくしとをはずされました。見ると、その室の隅に一人の小児がうずくまっておりました。僕はそれが豊さんにちがいないと思ったので、『豊ちゃん』と呼ぶと、その子は軽くうなずきました。
僕はそのかわいそうな姿を見て思わず、『豊ちゃん、もう心配しないでもよいよ。僕がついているから大丈夫だよ』と言いました。すると、僕を連れてきた男は、『おいおい子供の癖に生意気を言うな』と申しました。見るとそれは四十ばかりの赤ら顔の男で、口髭を生やしておりました。
僕は黙ってにやにや笑っていました。するとその男は、『金さえ手に入れば貴様たちは帰してやるけれど、もし金が手に入らなければいつまでも擒にしておくから、そう思え』