Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
私はこれを読んで異様な感に打たれました。というのは、藤田老人が水野という弁護士に手紙を出したことなど、小田さんも話さなかったからであります。そこで私は、俊夫君が昨日、自動車で単独取り調べに行ったのは、水野弁護士のところだろうと思いました。
「君は昨日、水野弁護士のところへ行ったのか」
と、私は尋ねました。
「いや違う。僕は眼科医のところへ行っただけだ。水野弁護士なんてこの世の中にいやしない」
と、俊夫君は言いました。
私は再び異様な感に打たれました。けれども、この際、深入りして尋ねては、俊夫君の機嫌を損じるであろうと思い、黙って色々考えてみましたが、何のために架空の人物なる水野弁護士のことを新聞記事に入れたのか、どうしても分かりませんでした。
その翌日は何事も新聞にあらわれませんでした。俊夫君も何とも言いませんでした。するとさらにその翌日、次のような新聞記事があらわれました。
「……藤田老人の死は、一時、他殺ではないかという疑いをもって、取り調べが行われたけれど、やはり、暑気による一時的の精神異常のために自殺したものと決定された。……藤田老人には瀬木福松という一人きりの甥があって、老人の財産を相続することになっているが、目下行方が不明であるから、その筋ではその捜索に従事している。