Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
人々の眼に涙がうかんだ。
その夜はサクラ湾に一泊して、翌朝船尾帆と船首の三角帆を張っていかりをぬいた。船はしだいしだいに南方にむかい、八時間ののちには、南の岬をめぐって、チェイアマン島を北方地平線に見送った。
二月のなかばにはすでにスミス海峡をすぎて、マゼラン海峡の入り口にきた。右方にはセントアーン山高くそびえ、左方にはボウフナルト湾のきわまるところに、参差として白雪が隠見している。これはかつて富士男が希望湾から望み見た、白点であった。
イバンスの目算は、フロワード岬をすぎて、パンタレーナまでゆくつもりであったが、だが二十日の朝、みさきにあったサービスがとつぜんさけんだ。
「煙だ煙だ」
「漁船の火だろう」とゴルドンがいった。富士男はするすると帆柱にのぼってさけんだ。
「汽船だ!」
いかにもそれは汽船であった。船は八、九百トン、まさに一時間十一、二浬を走っている。少年らは手に手に銃をとって連発しては、また歓呼の声をあげた。汽船は銃声をきいてわが船に気がついたか、しずかに方向を転じてこちらに近づいた。
十分間ののちには少年らのボートは、勇ましく汽船の下につながれた。