Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
十四人の少年が、かれをこのサクラ号の指揮者となしたのも、これがためである。モコウはおさないときに船のボーイであったので、これも船のことにはなれている。
ふたりは前檣の下へきて、その破損の個所をあらためてみると、帆は上方のなわが断れているが、下のほうだけがさいわいに、帆桁にむすびついてあった。ふたりは一生けんめいに、上辺のなわを切りはなした。帆は風にまかせて半空にひるがえった。ふたりはようやくそれをつかんで、下から四、五尺までの高さに帆桁をおろし、帆の上端を甲板にむすびつけた。これで船は風に対する抵抗力が減じ、動揺もいくぶんか減ずるようになった。
ふたりがこの仕事をおわるあいだ、ずいぶん長い時間を要した。大きな波は、いくどもいくどもふたりをおそうた。ふたりは帆綱をしっかりとにぎりながら、危難をさけた。
仕事がおわってふたりはハンドルのところへ帰ると、階段の口があいて、そこからまっ黒な髪をして、まるまるとふとった少年の顔があらわれた。それは富士男の弟次郎である。
「次郎、どうしてきた」
と兄はとがめるようにいった。
「たいへんだたいへんだ、兄さん、水が船室にはいったよ」