Classici giapponesi con furigana
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
Leggi 山岳紀行文集 日本アルプス (あずさがわのじょうりゅう) di 小島 烏水 (こじまうすい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.795 caratteri · 274 schermate
つくだに飯を喰わせてやる。
また洲を伝わって行くと、山林局の立ち腐れになった小舎にぶつかった、川面が明るくなるかとおもうと、私雨がそぼそぼと降り出して、たとえば狭い室のうす明りに湯気が立って、壁にぼーッと痣が出来るように、山々の方々に立つ霧は、白い黴のように、森や岩壁にベタベタしている、そうして水分を含んだ日の光に揺れて、年久しく腐った諸ろの生物の魂のように、ふわふわしてさまよっている。
もう小山一重を隔てた「左俣の谷」との、出合いが近くなったので、水音は、ごうごうと、すさまじく谷の空気を震動させ、白い姿をした大波小波は、川楊の枝をこづき廻して、さんざめき、そそり立つ切り崖の迫って来る暗い谷底で、手を叩いたり、足踏みをしたり、石に抱きついたり、梢に飛びついたりして、振り返り、振りかえり、濶くなった川幅を、押し合って行く。
その谷の、高原川へと、出合いに近い右の岸に、今夜泊まる蒲田の温泉宿があるのである。
穂高の御幣岳(新登路より初登山の記)
一
信州神河内(上高地)の温泉から、御幣岳(明神岳または南穂高岳)、奥穂高岳、涸沢岳(北穂高岳)、東穂高岳などの穂高群峰を、尾根伝いに走って、小槍ヶ岳(新称)、槍の大喰岳を登り、槍ヶ岳から蒲田谷へ下りて、硫烟のさまよう