Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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やまつばき

山椿

山本 周五郎

Leggi 山椿 (やまつばき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.911 caratteri · 32 schermate

Aozora Bunko

「無定見なことを云うね、見てごらん、まるで葉が違うじゃないか、それは桔梗だよ」

「でもきれいですわ、どうして染めるのでしょう」

「さあ知らないね」主馬の唇が綻びる、「そいつは染屋に訊くよりしようがない」

「やっぱり人が染めるんですわね」

主馬はとうとう失笑した。みちは裾を曳いて振返ったり、長い袂を返してみたりしていたが、従兄に笑われて赤くなりながら、「あら」と云った。主馬はすかさずその先を越した。

「そう云いましたかね」

だが彼は途方にくれた。それがみちの結婚衣裳で、それを着て梶井の嫁になるんだということを、どういう風に話しだしたものかと。――みちはまだ模様に見惚れていた。