Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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やぎひげへんしゅうちょう

山羊髯編輯長

夢野 久作

Leggi 山羊髯編輯長 (やぎひげへんしゅうちょう) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.441 caratteri · 102 schermate

Aozora Bunko

後家を殺して

高飛びの計劃

=犯人の第三告白=

犯人は箱崎署の厳重な取調べに包み切れず、次のような恐ろしい犯行の予定計劃を白状した。

恐れ入りました。私の人殺しの真実の動機を教えてくれたものはあの後家さんです。ですからあの後家さんが生きている間は、枕を高くして寝る事が出来ません。現に後家さんは私を疑って、時々そんな口ぶりを洩らしている位ですから、後家さんから頼まれている地面の売れ次第、その金を捲上げて、後家さんの口を閉(ふさ)いで、高飛びするつもりでした。

どうせ死刑になるんなら何も彼(か)も申上げて死にます。御手数をかけて済みません。云々。

吾輩は呆れた。驚いた。昨日(きのう)、後家さんの話をした時に急に変った理髪屋(とこや)の親方の悪魔面(づら)を思い出して飛び上った。まるで名探偵の吾輩の行動を一から十までチャント見ていたような名記事だ……と思い思いその新聞を持って編輯室に押しかけて行った。

安い弁当飯を頬張って山羊髯をモクモクと動かしているおやじの鼻の先へ新聞記事を差付けて指(ゆびさ)した。

「この記事は誰が書いたんですか」