Classici giapponesi con furigana
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いわなのかい
岩魚の怪
田中 貢太郎
Leggi 岩魚の怪 (いわなのかい) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4259 caratteri · 9 schermate
庖丁を持っている者は顎髯の男であった。
「あの坊主の云うとおりになって、やめておったら、こんな魚が拝めるけい」と、彼は蹲んで得意そうに云ってまず庖丁を腹からおろした。
壮い男が松明を点けてその明を俎の上におとしていた。顎髯の男は魚の腹へ庖丁がとおったので、手端をさし入れて腸を引きだした。と、その中からころころと出たものがあった。それは今日の昼飯に怪しい僧にも別け、己達も喫ったような三個の黍団子であった。顎髯の男はうんと云って背後に倒れて気を失った。