Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あらし
嵐
島崎 藤村
Leggi 嵐 (あらし) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.007 caratteri · 108 schermate
この母さんの友だちですら、次郎が今あって見てはわからないくらいになってしまった。
間もなくかつみさんは青山の姪と連れだって、私の家へ訪ねて来た。私がこの旧知の女の客を迎えるのは十七年ぶりにもなる。あまりに久しぶりでの対面で、私はかつみさんの顔を見つめるともなく見つめて、言葉も容易には口に出せなかった。私たちは互いに顔の形からして変わっていた。
かつみさんも今では土屋でなしに、他の姓を名乗っている人だ。結婚は二度とも不幸に終わって、今は三度目の家庭に落ちついていると聞く人だ。この薄命な、しかしねばり強い人が、どれほどのこの世の辛酸を経たあとで、今の静かな生活にはいったか、私もそうくわしいことを知らない。かつみさんは、私の子供たちを見に来たいと思いながら今までそのおりもなかったこと、ようやく青山の姪に連れられて来たことなぞを私に話した。
「次郎ちゃんたちのかあさんが今まで達者でいたら、幾つになっていましょう。」
私がこんなことを言い出したのは、あの母さんとかつみさんといくつも年の違わなかったことを覚えているからで。
「叔母さんですか。ことしで、ちょうどにおなりのはずですよ。