Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さこんのいかり
左近の怒り
Leggi 左近の怒り (さこんのいかり) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.454 caratteri · 95 schermate
さすがの洋次郎も目に涙をためて、
「ボクの怖れていたことが、とうとう来ちゃったんだ。だから夏川君に素直に海へ帰ってくれと云ったじゃないか。夏川君がせっかく帰る気持になってくれたそうだのに、バカ大竜の大阿呆の大トンマのホラ吹き野郎が悪いのだ。葉子を返せ」
「吉野大竜は逃げも隠れもしない。なんたるボケナスだ、タコスケめ。わが社の浮沈をかけたこの日この時、パチンコとは何たることだ。だがなア。変ではないか。玉子はかどわかされて行方不明のはずであるが」
「行方不明というだけですよ。かどわかされてときめるのは考えものですね。かどわかした犯人がボクだときめてる慌て者もいるほどだから」
「どうも、それでは話があわない。住田と玉子は同一人物にかどわかされたに相違ない」
「アナタが話を合せないだけですよ」
「ねぼけるな、バカ大竜。葉子が緑の自動車にさらわれたという事実が目の前にあるんじゃないか。妹を返せ」
「待て、待て。吉野大竜は静かに考えてみるぞ。エエと。その自動車の女が玉子だという証拠があるか」
「トンマだな。キサマ。葉子が緑の自動車でかどわかされた事実があるのだ。自動車の女が玉子でなければ葉子をつれだすことはできないはずだ」