Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

感心したように、いった。

「やっぱり女のいる部屋は違うな。どことなく、女らしいところがある」

お高は、針を運ぶ手を休めなかった。

「さようでございますかねえ、これでも」

「それに、お高どのは、なかなか手まめで、たしなみがよいから、こういうおなごを嫁に持つ男は、しあわせだな」

「まあ、龍造寺さまは、おひと柄に似ず、お口がお上手でいらっしゃいます」

「いや、あんたに、大きな宿屋の采配をふるわせてみても、面白いであろうと思う。たとえば、掛川の具足屋のような」

「こんにちは、いろいろとおほめをいただきまして――」

お高は、縫っているもので口をかくして、笑った。龍造寺主計は、まじめであった。

「わしは、あす、掛川へ参る」

「ほんと、なみたいていではございません。若松屋さまも、おかげさまで、立ちなおりましてございます」

「いや、わたしこそ、礼をいわねばならぬ。宿場の旅籠の亭主にしろ、何にしろ、わたしという年来の風来坊の腰がすわれば、このうえのことはない。みな、あんたが打ちあけて話してくれたおかげであると、思っておる」

「いいえ。そんなことはございませんが、でも、掛川のほうがうまくゆきますと、よろしゅうございますけれどねえ」