Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

「ひとりでにそれだけ踊れりゃあ、世話はねえ。大したもんだ。木場の甚さんにも話して、一小屋引き請けることになっているのだから、この分だと、いよいよ祭がきて覆をあけるのがたのしみだ。もう地割りも済んだことと思うが――木場の身内が、幟や幕で景気をつけてくださることになっているのだ。まあ、日本一太郎も、一度は江戸で、花を咲かせてみることになったよ」

「お前のほうはそれでいいだろうけれど、あたしは、この自分の手踊りが心配でならないんだよ。せっかくの大きな演しものに味噌をつけやしないかと思ってねえ」

「なあに、そんなことはねえ。それどころか、ま黙って見ているがいい。おめえは今度の舞台で、江戸中の評判になるのだ。この日本一太郎がついているのだ。その日本一太郎が大丈夫金の脇差と踏んでいるのだ。案ずるこたあねえよ。万事おいらにまかせて、おめえは、ただ、みっちり稽古を励みな」

日本一太郎は、こういい残して、その藤代町の木更津屋を出ると、その足で式部小路の磯屋へやって来た。そして、磯五の居間へ通されて、ぼんやりした顔で待っているところへ、ふところ手をした磯五がのっそりはいって来たので、日本一太郎は、睡そうな眼で見上げて、ふんと小鼻に皺をつくった。