Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

「おことば中だが、現在の女房とおっしゃるのは、ちとはずれておるように思われますが――」

「はて、げんざい自分の女房を女房と申すのに、何のさしさわりもあるまいと存じます――いえ、全く、わたしはこの高音に去り状をやったおぼえはないのでござります。

まあ、これは、手前の内輪のはなしになりますが、わたしが、お城づとめをひいてまもなく、もうけ話があって京阪のほうへ参りますとき、そのうち帰って来て楽をさせてやるからといいのこして出ましたのに、その後、何度手紙を出しても返事もよこさず、先ごろ、どうやら芽が吹いて江戸へかえりますと、すぐその足で麻布の家へたずねて行きましたところが、高音はとうに家出して行方知れずになっているとのことで、じつは、どうして捜し出したものかと、途方にくれておりましたところでございます」

「いえ、それは」とお高がはじめて口をはさんだ。膝でたたみをきざんで、なじるように詰め寄った。「いいえ、それではまるでお話が違います」

「まあ、いい」

若松屋惣七は、手で制した。

「磯屋さんの言い分を、ひととおり伺いましょう」

三

「でございますから、何もわたしは、知らん顔をして、現在じぶんの女房となっている女から、二百や三百の金をやいやい取り立てようとしたのではございません。