Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate

Aozora Bunko

今、お話がある」

と、その声である。これを忘れてどうしよう? 鎧櫃から出されて気絶したまねをしたときに、背の高い侍といっしょに、自分をあらためたあのじゃらじゃら声の猫侍ではないか。

いうまでもなく内藤伊織。

と、するとその白い袋の中に納まっているのは妻恋坂の殿様として、明るい世界では旗本で通っている饗庭亮三郎その人ではあるまいか。

どうなることか――どうなっても、ままよ、驚くことはないとお蔦が覚悟をきめたとき、低い含み声が、白い袋をもれて出た。

「かねて知ってのことではあろうと思うが」静かな声である。

「今江戸に出没して、幕吏を始め、町方の者を悩ましている烏羽玉組の根拠は、お前たちが今までおったこの底の会所じゃ、いったい世の中のことはすべて報酬附きで、一を与えれば一を取る。二を授かった者は二を捧げるつもりでおらねばならぬ。

と、いうたからとて、わしは何も、今までお前たちに、寝食を与え、休養させておいたからといって、この仕事を押しつけるわけではないが、お前たちにしてみれば、たとい、一日でも、いわば、世話になった以上は、少しは当方のいい分も聞かねばならぬ心持ちがあるであろうと思う。