Classici giapponesi con furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Leggi 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 365.120 caratteri · 728 schermate
国平であろう。縁側の端で、大いそぎに雨戸をくり出す音がしていた。
三
国平が雨戸をくり出す音に勝つために、惣七は、しぜん大声だ。
「こうなのだ。はじめ東兵衛が、わしと半分ずつ持って具足屋へおろした資本だな、それだけは、わしのふところから出して、急場をしのがねはならぬことになったのだ」
「でも、それはお出しにならなければならなかったことはございますまい。義理固い旦那さまの御性分は、よく存じ上げておりますでございますが、そこまでなさらなくても――一言お話しくだされば、きっと高がおとめ申したにと、恨みがましく考えられますでございます。
その東兵衛さまとやらがお出しになった資金は、申せば東兵衛さまが御自身でお擦りになったものでございます。旦那さまは、御自身の分だけ御損をなすって、きれいにお手をお引きなすったほうが――」
「それが、そうは参らぬ。というわけは、東兵衛の女房子供が気の毒だし、また大口の借りがたくさん控えている。わたしは、東兵衛のおろした半分の資本を、わたしの手で浮かび出させて、東兵衛の女房に返してやったのだ。つまり、それだけの現金で、借金だらけの具足屋を、わしひとりのものに買い取ったのだ。