Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate

Aozora Bunko

殊に婦人が然うだという。何故だろう?

之と縁のある事で今一つ分らぬ事がある。人は皆隠れてエデンの果を食って、人前では是を語ることさえ恥る。私の様に斯うして之を筆にして憚らぬのは余程力むから出来るのだ。何故だろう? 人に言われんような事なら、為んが好いじゃないか? 敢てするなら、誰の前も憚らず言うが好いじゃないか? 敢てしながら恥るとは矛盾でないか? 矛盾だけれど、矛盾と思う者も無いではないか? 如何いう訳だ?

之を霊肉の衝突というか? しからば、霊肉一致したら、如何なる? 男女相知るのを怕ろしいとも恥かしいとも思わなくなるのか? 畜生と同じ心持になるのか?

トルストイは北方の哲人だと云う。此哲人は如何な事を言っている。クロイツェル、ソナタの跋に、理想の完全に実行し得べきは真の理想でない。完全に実行し得られねばこそ理想だ。不犯は基督教の理想である。故に完全に実行の出来ぬは止むを得ぬ、唯基督教徒は之を理想として終生追求すべきである、と言って、世間の夫婦には成るべく兄妹の如く暮らせと勧めている。

何の事だ? 些とも分らん。完全を求めて得られんなら、悶死すべきでないか? 不犯が理想で、女房を貰って、子を生ませていたら、普通の堕落に輪を掛た堕落だ。