Classici giapponesi con furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate
もう十年早く気が附いたらとは誰しも思う所だろうが、皆判で捺したように、十年後れて気が附く。人生は斯うしたものだから、今私共を嗤う青年達も、軈ては矢張り同じ様に、後の青年達に嗤われて、残念がって穴に入る事だろうと思うと、私は何となく人間というものが、果敢ないような、味気ないような、妙な気がして、泣きたくなる……
あッ、はッ、は! ……いや、しかし、私も老込んだ。こんな愚痴が出る所を見ると、愈老込んだに違いない。
二
老込んだ証拠には、近頃は少し暇だと直ぐ過去を憶出す。いや憶出しても一向憶出し栄のせぬ過去で、何一つ仕出来した事もない、どころじゃない、皆碌でもない事ばかりだ。が、それでいて、其失敗の過去が、私に取っては何処か床しい処がある、後悔慚愧腸を断つ想が有りながら、それでいて何となく心を惹付けられる。
日曜に妻子を親類へ無沙汰見舞に遣った跡で、長火鉢の側で徒然としていると、半生の悔しかった事、悲しかった事、乃至嬉しかった事が、玩具のカレードスコープを見るように、紛々と目まぐるしく心の上面を過ぎて行く。初は面白半分に目を瞑って之に対っている中に、いつしか魂が藻脱けて其中へ紛れ込んだように、恍惚として暫く夢現の境を迷っていると、