Classici giapponesi con furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate
と、其処に草鞋虫の一杯依附った古草履の片足か何ぞが有る。好い物を看附けたと言いそうな面をして、其を咥え出して来て、首を一つ掉ると、草履は横飛にポンと飛ぶ。透さず追蒐けて行って、又咥えてポンと抛る。其様な他愛もない事をして、活溌に元気よく遊ぶ。
其隙に私は面を洗う、飯を食う。それが済むと、今度は学校へ行く段取になるのだが、此時が一日中で一番私の苦痛の時だ。ポチが跟を追う。うッかり出ようものなら、何処迄も何処迄も随いて来て、逐ったって如何したって帰らない。こッそり出ようとしても、出掛ける時刻をチャンと知って居て、其時分になると、何時の間にか玄関先へ廻って待っている。仕方がないから、最終には取捉まえて否応なしに格子戸の内へ入れて置いては出るようにしていたが、然うすると前足で格子を引掻いて、悲しい悲しい血を吐きそうな啼声を立てて後を慕い、姿が見えなくなっても啼止まない。私もそれは同じ想だ。泣出しそうな面をして、バタバタと駆出し、声の聞えない処まで来て、漸くホッとして、普通の歩調になる、而して常も心の中で反覆し反覆し此様な事を思う、
「僕が居ないと淋しいもんだから、それで彼様に跟を追うンだ。