Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Leggi 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.548 caratteri · 161 schermate

Aozora Bunko

何だか喜んで尻尾を掉ったようで、妙な塩梅しきでしたがな、其処を、貴女、またポカポカと三つ四つ咽喉ン処を打ちますとな、もう其切りで、ギャッともスウとも声を立て得ないで、貴女……」

私はもう後は聴いていなかった。誰を憚る必要もないのに、窃と目立たぬように後方へ退って、狐鼠々々と奥へ引込んだ。ベタリと机の前へ坐った。キリキリと二三遍廻ったという今聞いた話が胸に浮ぶと、そのキリキリと廻ったポチの姿が、顕然と目に見えるような気がする。熱い涙がほろほろ零れる、手の甲で擦っても擦っても、止度なくほろほろ零れる。

十九

ポチが殺されて、私は気脱けしたようになって、翌日は学校も休んだ。何も自分が罪を犯したでもないのに、何となく友達に顔を見られるのが辛くッて……

午過にポチが殺されたという木村という家の前へ行って見た。其処か此処かと尋ねて見たけれど、もう其らしい痕もない。私は道端に彳んで、茫然としていた。

炭屋の老爺やの話だと、うッかり寝転んでいる所を殺されたのだと云う。大方昨日も私の帰りを待ちかねて、此処らまで迎えに出ていたのであろう。待草臥れて、ドタリと横になって、角のポストの蔭から私の姿がヒョッコリ出て来はせぬかと、其方ばかりを余念なく眺めている所へ、犬殺しが来たのだ。