Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わたしはかいぎはだ

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Leggi 平凡・私は懐疑派だ (わたしはかいぎはだ) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.626 caratteri · 41 schermate

Aozora Bunko

から刻苦するようになったんだ。翻訳になると、もう一倍輪をかけて斯ういう苦労がある。――その時はツルゲーネフに非常な尊敬をもってた時だから、ああいう大家の苦心の作を、私共の手にかけて滅茶々々にして了うのは相済まん訳だ、だから、とても精神は伝える事が出来んとしても、せめて形なと、原形のまま日本へ移したら、露語を読めぬ人も幾分は原文の妙を想像する事が出来やせんか、と斯う思って、コンマも、ピリオドも、果ては字数までも原文の通りにしようという苦心までした。今考えると随分馬鹿げた話さ。併し斯う云って来ると、一図に「正直」に忠実だったようだが、一方には実は大矛盾があったんだ。即ち大名誉心さ。……文壇の覇権手に唾して取るべしなぞと意気込んでね……いやはや、陋態を極めて居たんだ。

その中に、人生問題に就て大苦悶に陥った事がある。それは例の「正直」が段々崩されてゆくから起ったので先ず小説を書くことで「正直」が崩される、その他種々のことで崩される。つまり生活が次第に崩してゆくんだ。そして、こんな心持で文学上の製作に従事するから捗のゆかんこと夥しい。とても原稿料なぞじゃ私一身すら持耐えられん。