Classici giapponesi con furigana
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ひらいずみきこう
平泉紀行
村山 俊太郎
Leggi 平泉紀行 (ひらいずみきこう) di 村山 俊太郎 (むらやまとしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4864 caratteri · 10 schermate
それに続くは自称山男伊淵太一郎、ひらきに美しく装うた山男は、その山男たるを忘れられては、と心配してか一枚の茣蓙を負っている。まあ顔ぶれは長くなるから止そう。
「処女会の人びとがですか……われわれのために……世話をしてくださるんですって……」
東沢の小学校に一休み。
三
校長先生の説明にうなずいて感心している者もある。話によれば、新山分校のわれらの仮旅舎では処女会などが総動員でわれらを歓待してくれる由。旅のさびしさもうるおいある歓待になぐさむことだろう。
旅なれば人の心のしみじみと
なつかしみけり休らへるとき
雲行きを見つつ歩める我が心
明日の旅路を想ひまどへる
一杯の茶にもしみじみ我が心
なつかしみけり旅にしあれば
汗ばみし肌ふく風の寒ければ
峠近きを知りて歩めり
蔵王越しに吹きくる風の強ければ
雲の早きに心まどひぬ
かくして五時四十分東沢分校に到着、山風凉しき階上に、香強き榛の花を賞しながら、山里の珍味に夕餉をすます。
夜一時間あまり和田校長の平泉郷土史の講話を仰ぐ、われらの旅は、あくまでも旅なり、あくまでも旅行研究なり、一行緊張せること流石は専攻科たる所以なるべきか。