Classici giapponesi con furigana
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ひらいずみきこう
平泉紀行
村山 俊太郎
Leggi 平泉紀行 (ひらいずみきこう) di 村山 俊太郎 (むらやまとしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4864 caratteri · 10 schermate
老杉の梢で何鳥だか、かん高くないて去った。この坂のふもとにうす墨の桜というものあり。
月見坂上り下りの武士の
心にしみつうす墨の花
辨慶堂、薬師堂を経て関山中尊寺に詣る。慈覚大師の開基なり
古へを関とめけりなみちのくの
関山寺の松に風吹く
なお行くほどに夏緑に包まれた山坊堂宇、みな昔を物語るもので、ことに宝庫に一歩足をふみ込んでは当時の美術工芸の進歩の跡を知ることを得るのである。
われらはここにて念入りに研究の瞳を古き宝物にとどめた。その足ですぐ金色堂を見た。私はここに奥の細道の言葉を借りてくるのを適当とする。
「兼ねて耳驚かしたる二堂開帳す、経堂は三将の像を残し光堂は三代の棺を納め三尊の仏を安置す、七宝散り失せて珠の風にやぶれ、金の柱、霜雪に朽て既に頽廃空虚の叢となるべきを、四面新たに囲みて甍を覆ふて風雨を凌ぐ、暫時千歳の記念とはなれり。
五月雨のふり残してや光堂」
私たちの訪れたときはよい天気だった。夏風や、夏草や、そこここの一木一草が、昔の夢おぼろに私たちの心の前に展開さしてくれた。
山鳥のなきて霊舎に夏陽さし
静かに眠るみたまなりけり
経蔵と釈迦堂、絵画堂などをみて毛越寺に下る。