Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひらがげんないとりものちょう

平賀源内捕物帳

久生 十蘭

Leggi 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.946 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

と呟き、何か思い当ることがあったらしく、

「……なアるほど、そういうわけか。これで当りがついた」

あとは聞えよがしの高声、

「飛んだお邪魔。なにとぞ、ごせっかく。ずいぶん精を出して、犬骨を折って鷹に取られねえよう、ご用心」

憎まれ口をきいて、いつものように前屈みになってセカセカと出て行った。

目ッぱの吉五郎は、忌々しそうに重右衛門の後姿を見送りながら、伝兵衛に、

「いま重右衛が呟いていたのを聴くと、これは清元里春という女だそうですが、いずれ、何か祭に絡んだ遺恨でもあったものと思われますが……」

と言いながら、小柄な身体を二つに折るようにして伝兵衛のそばへ蹲まり、

「どんなことがあったって、死骸を脚から腹へ送り込むというわけにはいかないから、たぶん、どこかへ穴をあけてそこから死骸を放りこみ、穴をもとの通りに塞いだのにちがいねえと思いますが、あなたのお推察はいかがです」

伝兵衛は、頷いて、

「俺もさっきからそのことを考えていたんだ。象の周囲をグルグル廻って見たが、胴も腹も古い細工で、塗直したようなところも見当らねえ。……もしそんなところがあるとすれば、あの段通の下。