Classici giapponesi con furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Leggi 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.159 caratteri · 39 schermate
ところが、いくら探しても、それが見当らん」
「ございませんか」
「ないな」
伝兵衛は、たちまちむくれ返って、
「先生、あなたもおひとが悪いですね。いくらあっしが馬鹿正直だからって、真面目な顔をしてかつぐのはひどい」
源内先生は閉口して、
「そう疑い深くっても困るな。わしは決してかついだりしたのじゃない。現に、五重塔の上で空を眺めていると、暁方近くになって夥しい流星があり、そのうちの若干かはたしかに地上まで達したのを見届けたのだから、三日と八日の件は、隕石の仕業だと確信しておったのだ。しかし、それは、わしの考え違いであったらしい。どうも、これは面目ないことになった」
伝兵衛は、泣き出しそうな顔になって、
「先生の面目なんぞはどうだってかまいませんが、これが見込み違いだったとなると、大形に番屋中に触れ廻った手前、あっしは引っ込みのつかないことになってしまいます。これはどうも、弱った」
「……どうも、こりゃ星のせいではなかろうと思われる。……それはそうと、伝兵衛、お前、今朝死んだお蔦というここの娘の創も、この前の二人と寸分違はないといったな」
「へえ、そう申しました」