Classici giapponesi con furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Leggi 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.367 caratteri · 36 schermate
そるけんで、お種は仰天してバタバタと廊下まで走出したところ、陳が背後から追付いて無残に匕首で突刺したのだと申しました」
源内先生は、口を挟まずに聴いていたが、藤十郎が語りおわると、今迄自分の後に差置いてあった骨箱を藤十郎の膝の前に据え、
「さぞ、お驚きのことと思いますが、秘し隠して置くわけにはいきません。利七さんは、大阪でこんなことになッてしまいました。月も日も刻も同じ七月の十五日の夜、庭窪の蘇州庵という破れ唐館で同じように朱房の匕首で背中を後から突かれて死んでおりました」
聞くより、わッと泣き出すかと思いのほか、藤十郎は、眼を繁叩きながら、頷いて、
「案の定、やッぱり利七も。……江戸と長崎で二人が殺められた以上、どッち道、利七も助かる筈はないと、疾ッくに覚悟を決めておりました。……これが利七でございますか。可愛いや可愛いや、何ンの罪科もないお前までこんな姿になってしもうた。何ンでわたしも殺さんのでッしょう。そうしたら、いっそ楽しかるべきを」
ホロホロと、膝へ涙を落した。
銀燭台の蝋燭の灯
翌日の九月の十二日は諸聖祭の日で、蘭人は死蘭人の墓詣りをし、天守堂に集まって礼拝する。