Classici giapponesi con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate
で、廷珸の手へ託しては置いたが、金高ものでもあり、口が遠くて長くなる間に、どんな事が起らぬとも限らぬと思ったので、そこでなかなかウッカリしておらぬ男なので、その幅の知れないところへ予じめ自分の花押を記して置いて、勿論廷珸にもその事は秘しておったのである。廷珸はその雲林を見ると素敵に好いので、欲しくなって堪らなかった。で、上手な贋筆かきに頼んで、すっかりその通りの模本をこしらえさせた。正賓が取返しに来た時、米元章流の巧偸をやらかして、本の方を渡して知らん顔をきめようというのであった。ところが先方にも荒神様が付いていない訳ではなくて、チャント隠し印のあることには気が付かなかったのである。こういうイキサツだから何時まで経っても売れない。そこで正賓は召使の男を遣って、雲林を取返して来いといい付けた。隠し印のことは無論男に呑込ませたのである。この男の王仏元というのも、平常主人らの五分もすかさないところを見聞して知っているので、なかなか賢くなっている奴だった。で、仏元は廷珸のところへ往って、雲林を返して下さいというと、廷珸は承知して一幅を返した。一幅は何も彼も異ってはいなかった。