Classici giapponesi con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate
こいつが江戸前の船頭は必ずそういうようにするので、田舎船頭のせぬことです。身をねじって高い処から其処を狙ってシャッと水を掛ける、丁度その時には臍が上を向いています。うまくやるもので、浮世絵好みの意気な姿です。それで吉が今身体を妙にひねってシャッとかける、身のむきを元に返して、ヒョッと見るというと、丁度昨日と同じ位の暗さになっている時、東の方に昨日と同じように葭のようなものがヒョイヒョイと見える。オヤ、と言って船頭がそっちの方をジッと見る、表の間に坐っていたお客も、船頭がオヤと言ってあっちの方を見るので、その方を見ると、薄暗くなっている水の中からヒョイヒョイと、昨日と同じように竹が出たり引込んだりしまする。ハテ、これはと思って、合点しかねているというと、船頭も驚きながら、旦那は気が附いたかと思って見ると、旦那も船頭を見る。お互に何だか訳の分らない気持がしているところへ、今日は少し生暖かい海の夕風が東から吹いて来ました。が、吉は忽ち強がって、
「なんでえ、この前の通りのものがそこに出て来る訳はありあしねえ、竿はこっちにあるんだから。ネエ旦那、竿はこっちにあるんじゃありませんか。