Classici giapponesi con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate
何だか細かい線で描いてある横物で、打見たところはモヤモヤと煙っているようなばかりだ。紅や緑や青や種の彩色が使ってあるようだが、図が何だとはサッパリ読めない。多分ありがちな涅槃像か何かだろうと思った。が、看るともなしに薄い洋燈の光に朦朧としているその画面に眼を遣っていると、何だか非常に綿密に楼閣だの民家だの樹だの水だの遠山だの人物だのが描いてあるようなので、とうとう立上って近くへ行って観た。するとこれは古くなって処汚れたり損じたりしてはいるが、なかなか叮嚀に描かれたもので、巧拙は分らぬけれども、かつて仇十州の画だとか教えられて看たことのあるものに肖た画風で、何だか知らぬが大層な骨折から出来ているものであることは一目に明らかであった。そこで特に洋燈を取って左の手にしてその図に近と臨んで、洋燈を動かしては光りの強いところを観ようとする部分※(二の字点、1-2-22)※(二の字点、1-2-22)に移しながら看た。そうしなければ極めて繊細な画が古び煤けているのだから、ややもすれば看て取ることが出来なかったのである。
画は美わしい大江に臨んだ富麗の都の一部を描いたものであった。