Classici giapponesi con furigana
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ようねんじだい
幼年時代・晩夏
堀 辰雄
Leggi 幼年時代・晩夏 (ようねんじだい) di 堀 辰雄 (ほりたつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 85.965 caratteri · 169 schermate
といって、お手玉を袂に入れて帰って行った。そのあとで、私はいつも仲好く一しょに何もしないのでお竜ちゃんに嫌われはしまいかと思った。
或る日、お竜ちゃんが真面目そうに私にいった。
「こんどみんなが蓮華の花をするとき、一しょにおはいりなさいな?」
私は気まり悪そうに首をふった。
「だって、何も知らないんだもの。」
「誰にだってじき覚えられるわよ、ね、一しょにしない?」
「…………」私はとても駄目そうに、首をふっているきりだった。
お竜ちゃんは、それにもかまわずに、その遊びの手つきをしながら、一人で「ひらいた、ひらいた、ひらいたと思ったら見るまにつぼんだ」と例の少ししゃがれたような声で歌い出していたが、私がそれに少しもついて行こうとしないで、ただ熱心に見つづけていると、ふいと彼女は冷淡な様子をして止めてしまった。
が、その次ぎにみんなが又その生籬のところに来て、蓮華の花をやり出したとき、私が八ツ手の葉かげから見ていても、お竜ちゃんはみんなと手をつなぎ合ったまま、ときどき私の方をちらっちらっと見るきりで、知らん顔をして、みんなと遊びを続けていた。それに私だって、たとえお竜ちゃんが私を仲間に誘いに来ても、なかなかその遊びに加わろうとはしなかったろうが、それにもかかわらず、仲間はずれにされたように、私はいかにも淋しい、うつけ