Classici giapponesi con furigana
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にわをつくるひと
庭をつくる人
室生 犀星
Leggi 庭をつくる人 (にわをつくるひと) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9332 caratteri · 19 schermate
その釣合以上の何ものかがわたくしたちを打ってくれればいいのである。一つ置いた石が物足りなさそうにしている態が見え、友ほしそうである。或いは寂寞に耐えない風姿をしている。それを見抜いてやることも我々の心である。何かかれらにも感情があり、一つきりで立てないときにはも一つ石を接ぐのもいいだろう。そして二つ接いでもなお母石が寂しがったら我々はどうしたらいいだろう。五つを接がねばならないが併しそのために調和をやぶったらどうしたらいいか。わたくしは左ういう時に無理にもと通り母石ひとりを立たせて置き、さびしがらせて置くのである。
沓抜、飛石の打ち方はくろうとでなければ、これこそ落着かぬものである。利休がある庭へ招かれた時に茶事の後に黙ってかえったが、あとで石の中に一枚だけ入れかえてあったことを見抜いたそうであった。ともあれ、飛石は丁々と畳んで行くいきで、庭の呼吸をつがせるようなものである。これの打ち方で庭ぬしの頭のほどが窺い知られるものである。飛石は何処まで打って行っても止まることを知らず、もう一枚、もう一枚というふうに先きを急ぐものであるから、止めをよほど抉り利かして置かなければならぬ。