Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

穴の様子を見て、どうぞして此の穴を出るゆえ、心あらば助けてくれよ」

と両手を合せて頼みました。

二十五

無心の熊もお町の言葉を聞分けしか、児(こ)を抱いたまゝころりと寝た様子でござります。お町は漸(ようや)く安堵(あんど)して、其の夜は神仏(しんぶつ)へ願(がん)掛けて、「八百万(やおよろず)の神々よ、何卒(なにとぞ)夫文治郎に逢(お)うて敵(かたき)を討つまで、此の命を全(まっと)うせしめ給わるように」と瞬(またゝ)きもせず夜(よ)の明くるまで祈って居りました。其の中(うち)に冬の夜(よ)の明方(あけがた)と見え、穴の口より少し日が映(さ)して居りますが、四辺(あたり)はまだ暗がりで未(ま)だ能く見えませぬ、まるで井戸の中へ這入ったようでござります。恐る/\四方を捜(さぐ)って見ましたが、少しも足掛りはなし、如何(いかゞ)せばやと胸騒ぎいたしましたが、余り騒いで熊が目を覚(さま)し、噛付かれてはならぬと思案に暮れて居ります中(うち)に、もう夜(よ)は明けたに相違ござりませんが、何処(どこ)から上ろうという足掛りもございませぬ。